預けた荷物は部屋に運んでおいてくれていましたが、手荷物も若い女性が「力はあるので大丈夫です!」とにこやかに部屋まで持ってくれ、その後来られた仲居さんも丁寧で気さくな仲居さんでした。
正面に知恩院が見える部屋は2人でゆったりできるくらいの広さで、夕食は部屋食。その時間まで荷物を整理したり、翌日のことを話したりしながら過ごしました。

夕食は“夏の三大味覚の旬を味わうというお料理。
最初に運ばれてきたのは巨峰のお酒、エビの菊花寿司などが入った前菜、湯葉三種、お刺身です。
「まずお友達とのご旅行に乾杯されてはいかがですか?」と仲居さんに勧められ、巨峰のお酒でカフェちゃんと乾杯!この巨峰のお酒、とてもおいしかったです。


それぞれの食感の違いも感じられておいしかった生湯葉の三種盛り(くみ上げ湯葉・湯葉刺し・棒湯葉)。

湯葉は好きですが、お店で食べることはあっても地元の家庭ではほとんど食べることはないので、カフェちゃんから「湯葉はスーパーでも売られていて家庭でも食べる」とうかがった時は驚きましたが、気軽に湯葉を味わえるなんていいなぁと思いました。
甘鯛(ぐじ)の落ち葉揚げ、松茸と鱧の土瓶蒸し、伊勢海老と京野菜の鍋、貝柱とエビの酢味噌和え、珍しい瓢箪のお漬物など、どれもおいしくてお腹いっぱいになりました。


ちょうどいいタイミングで次のお料理を運んでくれ、説明をしながら手際よく並べてくれましたし、「済まれましたらフロントへお電話されて下さいね」とスッと出て行かれた仲居さん。食事が終って連絡すると下げてくれて布団を敷く準備もして下さったのですが、見ていて気持ちがいいくらい手際がよかったです。その合間のお話がまた楽しくて。
仲居さんと思ったら、ご挨拶に来て下さった女将さんだったのには驚きましたけど(笑)

仲居さんが準備をしてくれた後すぐに布団を敷いてくれる女性が来て、これも手際よくあっという間に敷いてくれたのですが、何か置いていたなとその後見てみると枕の上には折鶴が添えられた一言書きが置かれていました。

部屋にももちろんお風呂がありましたが、旅館には大浴場と露天風呂があったので使わず、落ち着いてからお風呂に行きました。お風呂は1階にもあり、朝と夜で男湯と女湯が入れ替えられ、屋上の露天風呂からは明るいと知恩院や平安神宮も見えるようです。

翌日の予定を話していた時に、カフェちゃんが「下鴨に木村君がドラマ『宮本武蔵』の撮影をしている時に焼肉弁当を差し入れ、木村君も出演者、スタッフと何度か訪れたという焼肉店がある」とお話して下さいました。

私は知らなかったのですが、お話を聞いてスマホでお店のブログを見てぜひ行ってみたいと思いお店の住所を見て早速調べてみると、地図では遠くに見えたものの交通機関ではその日行くことにしていた二条城から地下鉄で10分ちょっと。なかなか焼肉店に行くこともなければ、ランチでも焼肉はカフェちゃんも私も「ないですよねぇ」と話ながらも「京都に来ないと行けないところだし、行きましょう!」と決めました。

ぐっすりと眠って朝を迎え、朝食は大広間に食べに行きました。

一人用の鍋に用意してくれていたお味噌汁や、魚のすり身で作ったそうめんなどもおいしかったですし、珍しいなと思ったのは京野菜のサラダ。

たくさん器に盛られた水菜に、焼いて細切りにした万願寺とうがらしや、これも軽くあぶって細切りにした油あげやプチトマト、オクラなど自分で好きなだけ入れることができ、ドレッシングも3種類。私はおろしわさびのドレッシングを選びました。
いつも食べるサラダとはまた違って、おいしかった〜
前日にお世話になった仲居さんがこの時もいて、「愛情をたくさん入れておきました」とお茶を入れてくれ(笑)、食事を終えて大広間を出る時には「ここで失礼します」と挨拶にきてくれました。この仲居さんとのやりとりも旅館でのいい思い出のひとつになりました。

荷物はチェックアウト時にれーちゃんが教えて下さったキャリーサービスで京都駅に運んでもらいました。
二条城までの行き方を旅館の方に確認すると、バスの路線図が書かれたプリントをくれて説明してくれましたが、この路線図、とてもわかりやすかったです。